ないっ、ないっ!
ネットのどこを探しても、マルマンのB6横型無地二穴リーフ(L202)がない!
例えばヨドバシ→ マルマン maruman L202 B6E リーフ2 無地
自分はこの用紙を、プロットを書いたり演出メモをとったりするのに使っている。激しく使っている。ストックもある。いろんなやり方を試したけれど、最終的にはいつもこの、マルマンのB6横型無地の用紙に落ち着く。
紙の厚さと良い、ペンや鉛筆の滑りやノリといい、使い勝手といい、なんかこう身体に馴染んでしまっている。
そろそろ紙がきれそうだなぁ、あと300枚かぁ……と思い、アマゾンだのなんだの、あちこち探して回って、どこも販売終了になっていることに気付いた。それが3月頃。
マルマンのページを見てみても、商品の掲示自体がない。おれパニック。まさか……。
震える手でマルマンに電話してみた。そしたら、5,6年前に生産中止で、ストックもないとのこと。やっぱり。
手元に買いだめがあったので気付かなかった。あと、去年くらいまでは街の小さい文具屋に行くとたまに置いてあることもあったので油断していた。あれは売れ残りだったのか。
これはもう自作するしかないかな、と思いマルマンの方に紙のスペックを伺った。ちょっと待ってください、と言って調べてくださった。質量75gの用紙と判明。
その後、細々とストックを使い続けていたのだが、なくなったらどうしよう、あわわ、という気持ちが邪魔をして、思い切った紙の使い方ができないのがイヤになってきた。なんでもかんでもガンガン書いて、何度も書き直して、いらんものはガンガン捨てて、に踏み切れない。足かせのようだ。
なので、いよいよ自作した。
まず用紙。75gのものを見つけられなかったので、コクヨの81.4gの「カラーコピー用」となっている用紙にした。70gの用紙もあったが、重めな方を選んだ。
つくろうとしているのはB6サイズなので、これで500枚作れる。さしあたってはちょうどいい数だろう。使い勝手が悪かったら改良したいし。
そして印刷面のデザイン。元の、マルマン B6E L202を参考にしつつ、自分の使い方に合わせてカスタマイズさせた感じにした。汎用性よりもおれ専用性を、というコンセプトに基づいた結果、元のものよりシンプルになった。
紙が届き、印刷して、大型ペーパーカッターでカットカット。
できた。こうなった。
うひょー、よさげ。
ついでにディバイダーもつくった。いま使っているのがだいぶ傷んできていたので。
使用した用紙は、Nagatoyaの特厚口カラーペーパー。質量128g。耳の部分もつくるので、A4サイズ。
もうちょっと厚い紙の方がいいかなぁとも思ったのだが、加工の手間も考えて、これにした。どんな厚さにしても、結局傷むわけだし、傷みがひどくなったら取り換えればいい。
大型ペーパーカッターでざっくり切り分けた後、こんな風にカット。変な形になっているのは、折り返して、傷みやすい耳部分を補強する作戦。
で、折り返して、
ほい、できた!
本当は何色か欲しいけど、それはさすがに贅沢だし、今後の課題だな。
バインダーにとじてみた。
ふ……ふふ……ふははははは!
かなりよさそう。
めくる感じ、ペンや鉛筆のノリ具合、愛用していた既製品とはちょっと違うけど、でも許容できる。たぶんすぐ違和感を感じなくなるだろう。
なぜここまでするの? ばかじゃないの?
という声があれば逆に問い返したい。なぜここまでやらないのか、と。
文具が好きな人ならぼくの焦りや満足感、わかってくれるはず。
マルマン L202 B6Eに依存していた皆さん、自作できますよ!
と、いうようなことを合間にやりつつ、公演の準備を進めております。
短編劇集 Vol.9 夏カフェ『冒険いろいろ』
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すまん、戯曲の書き方講座、更新できるのはまだまだ先です。
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