唐突に思った……わけではないけれど……
戯曲をEPUB3にするぞ。おー。
要するに、戯曲を電子書籍にするということです。
EPUB3とは、国際電子出版フォーラムってところが定める、電子書籍のフォーマット。
日本劇作家協会のオンデマンド出版部としての活動とはなんの関係もなく、完全なる個人のたしなみとしてやる。まぁそっちに還元できそうなことは幾つかあるんだけどさ。そういうのは邪念! と斬り捨てて、個人のたしなみでやろうと思う。
手段を幾つか考えた。
- カネにモノを言わす道。例えば一太郎もしくはFUSEeを購入。(前者はEPUB3出力に対応、後者はEPUB3の日本語文書を作成するオーサリングソフト)
- 既存のWebサービスを使用。いろいろある。直球では「戯曲イーパブ」(すげぇ!)というものもある
- 自力で、自作戯曲を手書きでEPUB3化
- 自力で、自作戯曲をEPUB3化するコンバータを作成
はい、4を採用。
ぼくは現在、戯曲を、テキストエディタとWordを併用して書いているけれど、Windows登場以前から、つまりMS-DOSの時代から、「データとして整っていてプログラムなどで解釈しやすい書き方のフォーマット」を決めて書いている。実際MS-DOSの頃に、C++で、登場人物リスト(セリフ数含む)、目次などを生成するものをつくって使っていたりした。
そのフォーマットは、EPUBデビュー以前の2005年、日本劇作家協会で戯曲を電子出版するための元データの形式を策定する際に、原型になったりした。
ああ、あの頃はEPUBなんてなかったんだよなぁ、とかそんな懐古話はともかく、そういう経緯がある。なので、現時点で既に、自動生成との相性は相当良い(と思うが、電子書籍にするには足りぬことも沢山)。また、Wordで書いたものを一太郎とかに読み込んで、見栄えを手作業で修正とか、ありえんって感じる。めんどい。手書きでEPUB3をつくるのもあり得ない。元データ、すなわち元の戯曲を改訂したら、EPUB3も手作業でなおすの? むりむり。元データ=元の戯曲そのものは、美しく一つでありたいし。
というような思考、実際はもっと考えたけどそういう感じの思索の元に、よりめんどい、けど楽しそうなコースであるところの「4」を採用した。
ぼくの場合、最終的に戯曲はWordファイルで仕上がるけれど、これをテキストファイルにコピペし、そのテキストファイルを自作の「コンバーター」に通せば、EPUB3ができあがる、というイメージ。
コンバーターはWebサーバ上で動くものにする。そんでもってフレームワークとしてFuelPHPを使うことにした。使ったことないけど、日本語ドキュメント読んだらめっぽう分かりやすいし、なんとかなるだろう。CSSを大量に書くことになるんじゃないかと思うけど、Sassを使ってみようと思った。今後も便利そうだし。
EPUB3の構成とかは、日本電子書籍出版協会のEPUB3製作ガイドをメインに参考にさせてもらうことにした。なるべく準拠したいけど、出版物としての戯曲っぽい表記をするには、同製作ガイドからはみ出す部分もありげ。あと、「戯曲イーパブ」が生成するEPUBも参考になりそう。本当すごいなぁ、これ。今すぐ戯曲をEPUB3にしたいって人は、利用するといいと思う。
さてさて、大ざっぱに道筋を考えた。てか以下を書きながら考えるのだが。
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調査
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日本電子書籍出版協会のEPUB3製作ガイドを読み込む
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同、電子書籍「奥付」推奨モデルを読み込む(後回しで良い)
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他、情報収集いろいろ
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FuelPHPの導入
- Sassの導入
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元テキストファイルの記法策定
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コンバーター作成
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テキストファイルの解析
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EPUBテンプレートの作成
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.epubファイル作成
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機能充実化
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アップロード機能
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ルビ機能の実装
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表紙の生成
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裏表紙の生成
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などなど
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ISBN関連
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ISBNの申請・取得
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ISBNの生成・管理手段の検討と製作
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EPUB化した戯曲の実験的公開
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EPUB化した戯曲の販売
現時点では こんなところか。
だいたいこの順にやるけど、たぶん飛ばしたり、削ったり足したりしながら、進めることになるのだろう。
でだ。上述の「1」「2」「3」は、だいたいやった。自宅のWebサーバー上に環境構築した。「4」は、とうの昔に、言うなれば10年以上前に、50%は済んでいる、と言えよう。「5」は微妙に着手した。着手しただけだけど。まだ見せないが、おれおれフォーマットのテキストファイルを、Chormeなどの縦書き対応ブラウザで、ある程度整えて縦書き表示するところまではいった。
ここまではあっと言う間。まだまだこれから。
焦らず進める。
全力でのんびりいくぜ! 片手間だぜ! レッツ、コツコツ!
以上、興味ない方には、マジ興味ないどころか、なに書いてあるかさっぱりわからない内容でした。
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