沿革

1987年、代表者長谷基弘の作品を上演する劇団として設立。以降、年2,3回の本公演と、実験色の強いプロデュース公演を行い、これまでに50回を超える公演を手掛けている。作風としては、多数のシーンを暗転などを全く用いずシームレスに繋げる事で、人物像や人間関係、社会状況や歴史的背景等を俯瞰してみせる手法を中心とする。この手法を用い、重いテーマからエンターテイメントまで、様々なジャンルの作品を独特のタッチで作り上げる事に成功している。精神病院のデイルームの風景を描き好評を得た『K病院の引っ越し』(2004)、人類の歴史を壮大なスケールで描いた『俺たちの進化』(2003)、はたまたブラジャーの歴史と人間模様を描いた『ブラジャー』(2005)などの実験色の強い作品でも各分野からの評価を得た。近作では俳優自身が支えていないと倒れてしまう舞台装置(自立不能舞台装置システム/ISIS)が話題を呼んだ『おやすみ、おじさん』(2003)は、続編『おやすみ、おじさん2』(2004)、 2006年には第一作の再演、続々編『おやすみ、おじさん3』(2008)も上演。旧来の演劇ファンを超えた新しい観客層からも強い支持を受けている。