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久々の読書感想文
「山ん中の獅見朋成雄」
著者・舞城王太郎
西暁の中学生「獅見朋成雄」はオリンピックを目指せるほどの俊足を持っていたが、自身の首から背に生えた「鬣」を気にして、自分がより人間的な存在であるために、山奥に住む変人書道家「杉美圃モヒ寛」のもとに弟子入りし、書と相撲(モヒ寛の趣味)に明け暮れ、墨をする続けるうちに日常から逸脱していく…
舞城氏は以前ファウストに掲載されていた「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」を読んだ時から比較的自分好みの作家であることが予想されていた。
で、やはりというか予想にたがわずスッキリと読めた。
読了感は必ずしもスッキリとは言えない作品が多いけれど。
獅見朋成雄はボクは青春のお話だと思った。
あらすじを細かく説明すると、不条理小説みたいに聞こえてしまう(というかボクの語彙の問題だけれど)のであんまり突っ込んだことは書かないが、いろんなところに(舞城氏の?)フェティシズムが見受けられて、それを受け付けないって人もいるかも知れない。
他の作品もいくつか読んだ限りではそこは変わらずそうで、どことなくもしくは露骨にエロティックだった。
いやらしいってのとはちょっと分けて考えたい気もするけれど、高尚ぶる気もないので別に「イヤらしい本なんだ」とか思われてもボクは困らない。
獅見朋成雄に関して言えば、作中の「書」の表現や様々な「擬音」の表現などが面白かった。
成雄は自分が感じたものや実際に聞いた音なんかを独特な擬音で感じ取るのだけれど、そういう自分の独自の感覚で世の中を受け止めてる人は多いとおもう。
「色」とか「味」とか。
ちなみにボクは「質感」で人を分けたりする。
これ内緒。
明日からまた旅の仕事だけれども、旅中に他の作品(文庫化されたヤツは)読んでしまう予定。
ハードカバーとかは重いので却下。