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そしてまたまた新刊も出しました。中編『おつきみ年代記』と『食い逃げカフェの小さな日記』の2つです。まだ出します。
『おつきみ年代記』は2018年初演の50分の中編です。Kindleで出した戯曲では一番最近の作です。人類滅亡後の世界で、妖怪っぽい者たちが人々の思い出をふりかえる話です。人間の行動には因果関係が伴います。理由があって、何かをし、結果が生じるのが人間。でも作品に妖怪を出すときはいつも、因果関係から外れた存在というか、ある種の抽象概念のようなものとして描いています。理由がなく、なにもせず、結果もあやふや。となると普通の役づくりがなかなか通用しなくなるのですが、毎度のことながら、俳優ってよくやるなぁと稽古場で感心します。あ、タイトルから想像がつくとおり、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』の影響を微妙に受けているかもです。小学生の時に初めて読んで大変な衝撃をくらい、以降SFばっかり読んでいたなぁ。
『食い逃げカフェの小さな日記』は、2014年初演、2017年再演の短編です。ジャンル的にはコメディと言って良いかな。登場人物の貧乏神の名乗り口上は、「好きな自作のセリフ・ランキング」でトップ10に入ります。ちなみに小学生・中学生頃のことですが、ラジオの落語を録音して聴き、好きな噺は何度も繰り返して再生していた、という時代が自分にもありました。カフェ公演での短編は実験的なこともいろいろできるのですが、好きだった落語の世界をなんらか導入できないかな、と思って実験し出したのは、ウチの短編劇集ではこの作品が最初だと思います。
以下、新刊2つの紹介です。
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