Momo Uta 309 - Home

演劇一覧

戯曲の書き方講座(2) – 見出しで構造を整える

今回は「構造」のお話

戯曲の書き方講座を始めました。2回目です。

戯曲講座ではないです。
書き方講座です。PCなどで書くときの、書き方です。

前回は、戯曲(に限らず文書と呼ばれるものの一切合切)をPCで書く時の、文章と見栄えは徹底的に切り離す という鉄則を紹介しました。

そのために、空白文字や改行文字で見栄えを一切調節しない、という話も書きました。

今回は、戯曲の構造のお話。
もちろん、戯曲の中身の話ではなく、文書構造の話です。

文書は幾つかのかたまりでできている

ぼくの場合、フルレングスで戯曲を書くと5万字を越えます。
真っ平らな地平に5万字の文字。
全貌を把握するのは大変です。ぼくには無理。
管理なんかとうてい出来ません。
自分で管理するのが無理なんですから、他人が読んで把握するなんて、とてもできないはず。

大きなものを把握するとき、部分にわけて考えるとわかりやすくなります。

大きな文書も、通常は、幾つかの「かたまり」で出来ています。
その「かたまり」が、パッと見て理解できるようになると、全体像が簡単につかめます。

本の「目次」とか、かたまり一覧ってことですよね。

この「かたまり」を明示し、文書の構造を把握しやすくすることが、今回の趣旨です。

続きを読む


戯曲の書き方講座(1) – 前段としてまずは問題点を列挙

はじめます

戯曲の書き方講座を始めます。

戯曲講座ではないです。
書き方講座です。PCなどで書くときの、書き方です。

戯曲の「書き方」ではあるけれど、Wordなどを使って文書をつくるときの、一般的なあれこれにも通じることだと思います。

大きな流れとしては、文字の入力の仕方から入って、Wordの使い方についても説明していきます。
一太郎は持ってないので説明できないです。でもきっと、本質は同じ。

今回は文字の入力の仕方、の前段。

凡例

先に凡例をば。
タブ→
全角スペース→
改行→

見える? 矢印の右側に何も表示されていなかったら、閲覧環境が対応していないかも。

こんな書き方、していない?

さてさて。

皆さんは戯曲をどういう風に書いていますか?
まさかまさか、まーさかまさかとは思うけど、登場人物名やセリフをこんな風に書いたりしていませんか?

男2みんなでデリケートな話もするんだよ、仕事がらみの、ミー
ティングも兼ねてんだから
男1そうそう、今日はぼくだけだけど
女1あ、ほかにも人が来る
男1いいや、ぼくだけ……(男2に)まぁいいじゃない、こうい
う日もあったって……えっと、絵描きさん

あるとき、にいろんな方の戯曲をファイル状態でたくさん読む機会がありました。そしたらこういう書き方の戯曲がたくさんありました。その時だと、約9割がこうでした。

ぼくは劇作家協会ってところでリーディングをやることが時々あるのですが、採用戯曲にもこういう書き方のものが結構あります……というかほとんど?

なにがいけないか。はい、「空白文字や改行で、見栄えを調整していること」です。

こういう書き方は、ぼくから見ると、手書きの戯曲となんにも変わりません。
手書きには手書きの良さもあると思うのですが、手書きなことをわざわざWordでやっている点が、うーん、せつないです。

この書き方は、PCで戯曲を書くメリットを捨てているという点で、たいへんもったいなく思います。

楽をするために、PCで書く

先述の例のように、空白文字や改行で見栄えを調整するとどうなるか。

めんどうなことが沢山起きますが、書き手目線だけで言えば、

  • 文を書く際に、文には本来含まれない文字(ここでは空白文字や改行)を打鍵しなくてはならない。
  • 語を修正するたびに、いちいち空白文字や改行で、見栄えを調整しなくてはならない。

などがまず挙げられます。その手間を考えるだけで、ぼくは気が遠くなり慢性腱鞘炎がズキズキ痛み出します。

書く際は、文だけを書きたい。
語を修正したら、見栄えも勝手に修正されて欲しい。

当たり前ですよね? 前者は思考を邪魔するし、後者は書き手の仕事ではないって思います。

ぼくは、少しでも楽がしたいです。
楽をするために、PCを使って書いています。

こんな問題も起きる

実話ですが、あるリーディングで、年配の俳優さんのために字を大きくすることになりました。
ファイルでもらった戯曲のフォントサイズを、ただ大きくしたら、こんな風になりました。

先述の例を使いますね。

男2みんなでデリケートな話もするんだよ、
仕事がらみの、ミー
ティングも兼ねてんだから
男1そうそう、今日はぼくだけだけど
女1あ、ほかにも人が来る
男1いいや、ぼくだけ……(男2に)まぁいい
じゃない、こうい
う日もあったって……えっと、絵描きさん

そうだよなー、と思いました。
見栄えの指定を文字でしてしまっているからこうなるのです。

もちろんこれでは使い物になりません。

そのリーディングの時は、こんなのぼくの仕事じゃないよなー、と思いつつも、一行一行、改行を直しました。
(嘘です。実際は、いったんテキストエディタにコピーして、正規表現というものも駆使して、もうちょっと楽に直しました。が、これはもっともっと先の話です。)

検索もまともにできない

長い戯曲の場合、検索を使ってセリフを見つけたい時があります。

先述の例で、「ミーティング」って言葉を検索したいとします。
これは、検索では見つかりません。
なぜなら「ミーティング」って文字の並びは、例中にはないからです。

え? なにいってんの? あるじゃん! って思った方、その考えを改めてください。
文字と見栄えを混同してしまっています。

空白文字も、改行も、デジタルデータ上では立派な文字です。
これを文字と見なさないのは、手書きと同じ発想です。
打鍵したら、それは全て「文字」なのです。(例外は、カーソルを動かすためのキーなど。)

例中には「ミーティング」って字の並びしかありません。

デジタルデータというものの大きな利点は、検索です。

見栄えを文字で行うと、デジタルデータとしては使い物にならなくなってしまい、検索や置換などの恩恵を受けられなくなってしまいます。もちろん、字の大きさや一行の文字数の変更など、楽ちんな見栄え調整もできません。

というわけで、ちゃんと戯曲を書くにはどういう指針を持てば良いかを一つだけ書いて、今回は終わります。

文章と見栄えは徹底的に切り離す

これはもう鉄則です。
楽をするため、かつ書き手が書き手本来の仕事に集中するための鉄則です。

内容(文字・文章・戯曲)と見栄えは、徹底的に切り離しましょう。
譲っちゃダメです。妥協もだめです。

言葉の途中で本来ないはずの改行が入ったり、全角スペースが入ったり。
そういうことがないようにしましょう。

その方が楽でしょ?

文字は文字、文章は文章として、見栄えとは関係なく成立するように書きましょう。
そのために、全角スペースや改行は、文章として必要な位置にだけ打ちましょう。

見栄えの調整は、まったく別の作業なのです。

Wordだったら、「ぶら下げインデント」などで、納得いくまで調整すればいいだけ。
でもこの辺の話は、まだもう少し先です。

今回はこれで終わり。

質問があればコメント欄やFBなどでどうぞ。

ではまた次回(あるのか?)


飲み始めた漢方に「ブシ末」が追加された

ちょっとした神経痛の治療で、ペインクリニックに通い始めました。
次行ったら3週間目に突入。

最初に行った時にもらった薬が2種類。そのうちの1つが漢方でした。
桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)っての。

翌週。
症状がいまいち改善しないってことで、先述の漢方に「ブシ末」ってのを追加されました。
ブシ末と書いてあった、袋に。

なによブシ末って。

でもどこかこう、聞いたことのある響き。懐かしい感じ。なにこれなにこれ。

検索してみました。

ブシ(附子)

トリカブトの根! その粉末!

おー、ってことはあれだ、狂言の「附子」(ぶす)です、附子。
「あおげぇあおげ」「あおぐぞあおぐぞ」のアレ。絶対見るなよ、絶対だぞ、って言われて見たくなっちゃう系のアレですよ。

4月23日からの公演に向けて短編劇をいま三本作っていますが、そんな時期に附子を飲み始めるとは! なんだかこう、演劇を司る超存在に見守られている感?
勝ったな……。ふふ。

あ、がんばります。

そんなこんなで、公演があります。

劇団桃唄309 + N.S.F. + 東京オレンジ
短編劇集 vol.8 春カフェ
『健康いろいろ』
2015年04月23日(木) – 26日(日)
東中野/RAFT
公演情報
チケットのご予約

 
いや、待って、あれ? トリカブトって猛毒では……?

もう一回調べてみた。

加工ブシ末

加工処理によって毒性を減らしてあるそうです。
減らしてある、って表現が微妙だけど。


稽古後に銭湯に立ち寄っていること

稽古中です。これの。

劇団桃唄309 + N.S.F. + 東京オレンジ
短編劇集 vol.8 春カフェ
『健康いろいろ』
2015年04月23日(木) – 26日(日)
東中野/RAFT
公演情報
チケットのご予約

 
そして連続4回、稽古終わった後に銭湯に行ってしまった。
これはハマる。
10月から続くワークショップ行脚が一段落し、背中と腰がばきばきなのですが、あと左腕が神経痛なのですが、ジェットが! 電気が! 風呂で常態に戻そうと思っています。

今東京都の銭湯は1回460円。今日はついに、10枚綴り420円の都内共通回数券を買ってしまいました。

2015-0325

うふふ。いーでしょー。

過去3回の稽古後に攻略したお風呂は以下。

月見湯温泉

下高井戸と桜上水の中間くらいにある。温泉(黒湯)があるというので行ってみた。稽古、梅ヶ丘だったので近かった。浴槽、広い。22時過ぎていたが混んでいた。場所柄か、グループで来ている学生が多かった。黒湯に長く浸かった。良かった。

成宗湯

南阿佐谷にある。ロビーや脱衣場に自動車やバイクのミニチュアがたくさん。洗い場のシャワー、ホース付きで便利(付いていないところが多いはず)。ジャグジー槽に大型テレビあり。個人的にはいらんと思ったが、長湯する人にはいいのかも。

湯の楽代田橋

甲州街道と環七の交差点近辺にある。ビルの1階にある銭湯。露天あり。ロビーと脱衣所が新しい感じ。ロッカーがやや広め。エステバスとやらのジェットが強烈! 良い。肩に直接噴流をぶち当てるコーナーも良い。電気風呂、深くて座れるようになっているのが良い。

ちなみにぼくの住む杉並区には、こんなサイトが。
せんとう.jp

このサイトをたよりに攻略していきます。回数券あるし!

あと、たまたまだと思うんだけど、上の3つの銭湯、おっさんは一人で来ていて、若者は二、三人づれで来ている、という例しかなかった。なぜかしら、なぜだろう?


カフェシリーズでつくった短編劇をリストにしてみた

稽古始まっています。

短編劇集 vol.8 春カフェ『健康いろいろ』(2015.4.23-26)
チケットのご予約

今回もまた3本、短編をつくります。そのうちの1本はちょい長め。
がんばります。

思えば、2012年から始まったカフェシリーズこと「短編劇集」で、たくさん短編劇を書き、演出してきました。20本は越えてます。多い。

どれくらい書いたんだろう、と思い、一覧をつくってみました。

大見出しが、短編劇集の表題。公演情報ページにリンクを埋めてあります。中見出しが、ぼくが書いて演出した短編劇のタイトル。その下の本文が、チラシとかに載せた紹介文です。紹介文は、つくってみたらちょっと違ってきちゃったエヘ、というのもあります。どの劇も出演者数はだいたい3~4名。例外もありますが。

上演時間はだいたい30分未満。例外もあります。短々編って書いてあるのは、15分未満の短編です。

というわけで一覧、いくよー。長いよー。

続きを読む


戯曲をEPUB3化する道(1)

唐突に思った……わけではないけれど……

戯曲をEPUB3にするぞ。おー。

要するに、戯曲を電子書籍にするということです。

EPUB3とは、国際電子出版フォーラムってところが定める、電子書籍のフォーマット。

日本劇作家協会のオンデマンド出版部としての活動とはなんの関係もなく、完全なる個人のたしなみとしてやる。まぁそっちに還元できそうなことは幾つかあるんだけどさ。そういうのは邪念! と斬り捨てて、個人のたしなみでやろうと思う。

手段を幾つか考えた。

続きを読む


瀬戸内の大島でワークショップをしてきた(2) – 自分のツイート

ハンセン病の国立療養所・大島青松園でやったワークショップについて、関連する自分のツイートをまとめてみました。

古いものが上です。

いっぱいあるよー。

まずは情報解禁になった頃。

続きを読む


稽古初日にワークショップする

今年の7月8月はワークショップの予定が多いです。秋田も行くし、沖縄にも。毎年やっていますが座・高円寺でもやります。

それらとは別に、桃唄309でもワークショップをやります。

で、私も恥ずかしながらかなりの数のワークショップをやっているわけですが、ちょっと毛色の変わったものをやってみたくなりました。

稽古場体験ワークショップのお知らせ

秋カフェ『ジェラシーいろいろ』(2014.9.25-28)の稽古初日をワークショップとして公開しましょう、という試み。

実際ウチの劇団では、かなり初期の頃より、稽古開始後の数日間はワークショップ形式で稽古しています。身体慣らしと方法論探りと稽古場暖めなどが目的。それにご参加頂くという趣向です。

内容的には、身体コンディショニングと、身体のありようをさぐることと、時間があればテキストを声に出すこと、など。応募締切は8月3日です。お早めに!

以下、リンク先にあるテキスト情報です。

 

短編劇集 vol.7 秋カフェ『ジェラシーいろいろ』の稽古初日(8月13日 水曜)に
「稽古場体験ワークショップ」を行います。
稽古場見学会ではありません。
当劇団が稽古初日に毎回行う、
身体慣らしと場作りのためのワークアウトを、
一緒に体験して頂きます。

日時:8月13日(水) 18時30分~21時30分 (18時より開場)
場所:世田谷区内 ※お申し込み後にご連絡します
参加費:500円(実費)
定員:10名程度
応募締切:8月4日(月) 必着

特典:ワークショップにご参加の皆さまは、9月下旬に行う短編劇集 vol.7 秋カフェ『ジェラシーいろいろ』の稽古場を、いつでも自由にご見学頂けます。

お申し込み方法:
<office@momouta.org>にメールにてご連絡ください。
その際、メールの表題を「ワークショップ申し込み」とし、本文にて以下をお知らせください。
(1)お名前(2)性別・年齢
(3)連絡先電話番号(4)ご住所
(5)所属団体(※あれば)
今回のワークショップは、メールのみの受付となります。

お気軽にご応募ください。

 


先日の某高校学科公演の、オープニング曲をアップ

先日キラリ☆ふじみで上演した、某芸術総合高校の舞台芸術科の学科公演。ぼくは演劇専攻の公演の方に指導的立場でした。

そのオープニング曲をSoundCloudにアップロードしました。

劇自体は高校生たちが主人公なのですが、劇中になぜか「太陽系」のシークエンスが、オープニングとエンディングを含め数場面あります。太陽・地球・月、そして星々が乱舞し、時々止まって会話。そんな場面の数々の、オープニング用です。

はい、聴いてのとおり、18世紀末にフランスで大流行したシャンソン”Ah! Vous dirais-je, Maman”が原曲です。きらきら星とも言います。

以下、なんのこっちゃ話。

製作には、Ableton Live 9 + Push、あとAbsynth 5を使っています。
途中から入るWobble Bassの音は、Operatorでの自作品。
同じく途中から入るピコピコ音は、Kasioという名のMax for Live上で動くシンセ。Ableton のサイトのPackから落としました。今回の劇中曲では、Kasio多用したなぁ。

私が5人くらい入れそうな巨大スピーカーに合わせた調整になっているため、再生環境によっては聴きづらいかもしれません。


ランチタイム転換のための4曲をアップ

木曜からキラリ☆ふじみに入っています。

某芸術総合高校の舞台芸術科の学科公演。ぼくは演劇専攻の公演の方に指導的立場で入っています。やっていることは平たく言うと、戯曲と演出の監修。去年の9月から、生徒達による創作と試行錯誤を丹念に積み上げ、6月22日の日曜に、ようやく80分の劇のお披露目に至ります。

そんでもって音楽も作りました。音響さんに渡した音楽ファイルの合計は1.15GB。28ファイルありました。いっぱい作ったなぁ。

続きを読む