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7月に上演した短編4編の概要とか

7月に公演しました。
2012年7月 短編劇集 volume 2 夏カフェ『夏いろいろ』

私の新作短編は4本上演しました。

年度内に10本以上新作短編を書くぞ、と思っていまして。
4月にも 春カフェ『お仕事いろいろ』をやりましたので、これで計8本。1本はプロットのみですけど。
9月の 秋カフェで10本達成予定。

どれも登場人物少なめ、上演時間短めなので、ドラマ・リーディングや高校演劇での上演にも向いているかもです。

おそらく1つ500円程度(予定、送料別)で、上演台本を販売します。ご興味のある方は劇団事務所にメールまたはFAXでご連絡を。

以下、7月にやった4本の概要を紹介していきます。長いよ。

『ずっと待ってる』より

『ずっと待ってる』 ※Aパート2本目

登場人物: 男2名、女2名
上演時間:25~30分
全1シーン

オープンテラスのカフェ。待ち合わせをしていたらしき、もう若いとは言えない感じの男女。かつては一緒だったらしい。いまは一緒ではないらしい。たわいないおしゃべりから、徐々に形づくられていく、二人が出会い、一緒に時を過ごし、「別れ」に至るまでの一切。会話劇。ストレートプレイ。

夏らしい、そして日本っぽい仕立ての話だと思います。直球で、愛を描きました。
この作品を書いて、笑いがちゃんとあった方が、悲しい感じになるときに、悲しさひとしおだなぁ、と改めて思いました。感情って、振り幅ですなぁ。
この劇プロットは、近所のオープンテラスのカフェで書きました。
ラストシーンのイメージは、そのカフェで、通りを行き交う人を「いいなぁうらやましいなぁ悔しいなぁ」という気持ちをつくり極限まで高めつつ、ボーッと眺めながら練りました。

『海へ』 ※Bパート2本目

登場人物: 男2名、女4名
上演時間:30分程度
全19シーン

夏の日帰りドライブに出かけた婚約中の二人。お人好し同士のカップル。その車に、男の従姉妹(いとこ)と称する女の子がお邪魔。海に行きたいと言う従姉妹の言うなりに、千葉、茨城、福島、果ては日本海沿岸へと、途中珍客も乗せつつ、1泊2日の自動車旅行をする羽目に。従姉妹の目的とは。ストレートプレイ。

「夏いろいろ」なので、怪談を最低1本はやろうと思っていました。でもあんまり本気で怖くすると、イヤがるお客さんもいそうだなぁ、とも思いました。そんなことを考えながら書いたのが、この作品です。
2011年3月11日の震災で、津波の被害に遭ったところにも訪れています。が、その件に関して特にメッセージ性はありません。劇中の一行は、一応観光目的の旅行者なので、そういう感じの扱いです。あと、1日目で彼らが夕食を食べたのは、いわきの「すし八」というお店です。いわき行くたびに訪れる、回らない回転寿司の店です。初期プロットでは、私自身がちょっと思い入れがあるという理由で、小名浜の「金時」というお店で夕食をとる予定だったのですが、最終的には思い入れより劇の都合を優先させました。当たり前ですが。
ちなみに金時は、だいぶ前に小名浜に遊びに行った際に、通りすがりの知らないおじさんに「おいしい魚が食べられる店はないか」と思い切って訊ねたら、「それなら金時だな(ニヤリ)」と教えてもらったお店です。
一行の走行ルートはGoogleマップ化してあります。シーンになっている場所には旗が、宿泊したところにはベッドのマークが置いてあります。リンクは以下。

B2『海へ』の走行ルート

『海へ』より

さて、Aパートはみきかせworksさんと、BパートはKUUM17さんとのカップリングでした。以下、Cパート2作は両方ともウチら。夏の桃唄まつりです。

『相部屋』 ※Cパート1本目

登場人物: 男2名
上演時間:15分
全1シーン

秋田のあまり観光客が来ないあたりの旅館で、相部屋になってしまった男二人。だが枕も、浴衣の帯も一つしかない。旅館の人も、夜なので早々にいなくなってしまい、追加をもらうことは不可能。二人とも、枕も帯も両方欲しい。すったもんだのあげく、二人が選んだ解決方法は?! 不条理コント。

今回桃唄でやった4作品のなかでは、個人的にはいちばん、いまの社会状況に対してのメッセージ性を込めた作品です。内容的に、えー? な感じではありますが。
私も出ました。学生の頃に舞台に立って以来です。その感想は別に書こうと思います。
この作品はプロットのみ存在しています。戯曲化はしていません。
個人的感覚としては、プロットができたら戯曲になったも同然ですし、プロット集みたいなものが存在したら高校演劇だのワークショップなどで活用できそうと思っているので、こういう作劇をいっぺんしてみたかったのです。

最初に状況を説明する唄を歌うこところから始めました。こんなアホな歌詞です。「ひとつの部屋に/布団が二つ/ひとつの部屋に/枕はひとつ/ひとつの部屋に/浴衣は二つ/ひとつの部屋に/帯はひとつ/ひとつの部屋に/男が二人」(作詞作曲おれ)
当初ギターで伴奏を弾く予定だったのですが、ステージの大きさ(2畳!)に対しでかすぎるので、ウクレレにしました。ウクレレは、古道具屋で5月末に衝動買いしたもの。一生のなかで、それまでウクレレには触ったことありませんでした。6月以降、毎晩練習しましたが、基礎練習自体は今後も続けようかと思っています。

『相部屋』より

 『夏の庭そうじ』 ※Cパート2本目

登場人物: 男5名、女3名
上演時間:40分
全20シーン

そう遠くない先の、電気もなければガスも水道もなくなってしまった頃の話。北の方からじわじわと、砂に浸食されつつある町。久しぶりに晴れた夏の日に、「庭」を掃除する一家三人、父、長男、次男の嫁。(次男は行方不明中。)偶然手に入れたリヤカーで、次男の嫁と長男は、父に内緒で南への引っ越しを計画しているのだが……。不条理劇。

去年の9月に上演し『はじめてのにんげんがり』のその後の世界、2010年に上演した別役実さんの『移動』の前の状態、などを主にイメージして構想しました。前者は、震災後に考えたあれこれをまとめた話、後者は、電信柱だけが延々と続く道をリアカーに家財道具を載せて旅をする一家の話です。
こういういわゆる終わったあとの世界って、昔からある題材にもかかわらず、今の状況に照らすと、いろんなモチーフにいちいちなんらかの色がついて見えます。個人的な話ですが、そういうところを検証してみたい、という気持ちもありました。
そういえば10年くらい前に、原発のある町で、なんだか砂が町のあちこちで見つかってちょっと問題になりかけている、というシチュエーションの話を外に向けて書き下ろしています。書いた当時は、今の状況みたいなことを考えてのシチュエーションではなかったのですが、今の状況を考えてみると、やっぱり色がついて見えますなぁ。

『夏の庭そうじ』より

以上、7月にやった4作品でした。

ちなみにですが、4月にやった4本の概要はこちら。

4月に上演した短編戯曲4編の概要とか (mloge)

※昨夜間違って、4つめが途中までしか書いていなかったにもかかわらず、公開状態にしてから寝てしまったようです。いま追記しました。

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