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4月に上演した短編戯曲4編の概要とか

4月に公演しました。
2012年4月 短編劇集 volume 1 春カフェ『お仕事いろいろ』

AパートBパートでは、私の短編戯曲を4編上演しました。
新作です。いっぺんに4本です。

以下、作品紹介していきます。

登場人物少なめ、上演時間短めなので、ドラマ・リーディングや高校演劇での上演にも向いているかも? いないかも?
おそらく1つ500円程度(予定、送料別)で、上演台本を販売します。いま準備中。興味のある方は劇団事務所にメールまたはFAXでご連絡を。

『とべ! 焼却炉!』より (from 2012年4月『お仕事いろいろ』)

『とべ! 焼却炉!』より

『とべ! 焼却炉!』 ※Aパート 1本目

登場人物: 男3名、女1名
上演時間:25~30分
全1シーン

山奥にある(たぶん非合法な)焼却炉。その番人のバイトをした人の3ヶ月間。
トラックが定期的にゴミを廃棄しにくるけど、運転手と会っちゃダメ。トラックがいなくなったらボタンを押して炉に火を入れ、あとは温度計を監視するだけの仕事。あまりに孤独で単調なもんで、だんだん変な想像が始まる、という内容。
一人の人物を4人で、というスタイル。不条理劇。

大学を卒業してまもなくの頃、こういう仕事に誘われたことがあります。断りました。そのときのことをヒントにして書きました。劇の冒頭の口上部分で、実話です、と言っているのは、すいません、嘘です。いつものことですが。
劇中にダンスがありましたが、戯曲での指定はありません。「ボタンを押しているうちにボタンに恋してしまう」の描写で、俳優達があれこれ試行錯誤していたのを、極楽鳥の求愛ダンスのような動きとしてシンプルにまとめたものです。

『最後のスイッチ』 ※Aパート 2本目

登場人物: 男2人、女2名
上演時間: 30分
全15シーン

70年代。価値観が大きく代わろうとする時代。東京の住宅街にある、最後の木製電柱と、そこに取り付けられたスイッチ式街灯。そのスイッチをつけ消しする仕事のおじいさんと、近所のおばさんや、通りすがりの若い人たちが織りなす、大ざっぱには「世代交代」な感じの人間模様。
ストレートプレイ。

具体的には、1975年4月から7月までのあれやこれや。べったべたなやり取りを目指してつくりました。べったべたではありますが、それが意外と、失った世界のリアルだったりする、というシカケです。
杉並区の、私の生まれ故郷がモデルです。祖父が街灯のスイッチをつけ消しする仕事? というか係をやっていました。1970年代のことはまた書いてみたいです。もうない風景。なくしてしまった風景。しかも日本人が選択的に失ってしまった風景、な感じがします、70年代って。

『最後のスイッチ』より

『最後のスイッチ』より

『荷台のなかで』 ※Bパート 1本目

登場人物: 男3人
上演時間: 25分程度
全10シーン

2トンロングアルミのトラックの荷台に乗せられ、どこかに運ばれていく男3人。どこかへ行き、指示された物を積み、また戻ってくるという仕事。外が見えない状況下で、暇つぶしを繰り返したり、トイレ行きたいのに行けなかったり、お腹が空いてもどうにもならなかったり、激しく揺られて不安になったり。

昨年からずっと続く変な感じを劇にしよう、と思って作った作品です。と同時に、マーティン・エスリン(不条理劇って言葉を言いだした人)の定義どおりな不条理劇を書いてみよう、と思って作った作品でもあります。

『荷台のなかで』より

『荷台のなかで』より

 『史上最悪の結婚記念日』 ※Bパート 2本目

登場人物: 男2人、女3人
上演時間: 30分程度
全21シーン

うるう年の2月29日が結婚記念日の二人。男は介護関係っぽい仕事。女は女優業っぽい仕事。たまには、と結婚記念日を挟む週末に旅行を計画するが、折しも男の会社は期末。重なるトラブル。終わる気配のない、法改正に合わせたソフトウェア入れ替えとデータ変換作業。辞める派遣社員。二人は果たして旅行に行けるのか?
ストレートプレイ。

いつもの桃唄の本公演のような、他シーンがころころ代わるスタイルを短編でもやってみよう、と思ってつくりました。扱っているテーマは、私的でライトなものですが、人間が人間らしく生きていく上で欠かせないことのようにも思います。そういうテーマをひょいっと扱えるのも、短編劇のいいところだなぁ、と書いたあとに思いました。

『史上最悪の結婚記念日』より

『史上最悪の結婚記念日』より

以上、月一回くらいは更新しないとアレだよなぁ、と思い、とってつけたように書きつづった、作品紹介でした。

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