Θέσπηςをルビ対応させる準備をした

戯曲のテキストをEPUB3形式の電子書籍にするコンバーター『Θέσπης』(テスピス)を、そろそろルビ対応させようと思った。

ぼく自身は、戯曲を書く際は、

  • 自分が書けない漢字はなるべく書かない
  • 難しい熟語は使わない
  • 一文字で3音以上ある漢字はなるべくひらがな表記にする ※文字量で上演時間を推定するため
  • セリフ中の登場人物名はカタカナで表記する ※上演時間推定と、文字から人物の性質を感じ取れないようにするため

などのポリシーに沿っている。
なので稽古でも、読めない字が出てきてひっかかることはほとんどない。(あれ、きらい)

そんな理由で、『Θέσπης』(テスピス)にルビの変換機能を搭載するのは、自分はいらないしぃ、後回しでいいかな、とか思っていた。

だけど、いかんいかん、よく考えてみたら自分も印刷用の台本に、ワープロの機能で時々ルビを振っていた。
敢えて難しい言い回しを登場人物がわざわざ言うときとか、歴史上の人物名が出てくる時とか。

いるじゃん、ルビ機能。

とりあえず準備をしておこう。
仕様を決めて、変換方法を探ってみる。

続きを読む

Kindle戯曲の2冊目、売り始めた

というわけで、『宣戦布告』に続く、Kindle版電子戯曲の2冊目を販売し始めました。
2014年の秋カフェで上演した短編劇『水の盆』です。

20年以上前に会ったきり存在すら忘れていた従兄(いとこ)が夭折。成り行きでその従兄と位牌婚(※死者との婚礼)することになったユウ。東京からやってきたその晩、思い入れゼロのまま、その地方の風習に従い、位牌と共に一晩過ごすことになるのだが……。
コミカルなやり取りから浮かび上がってくる、残された人の思い。
2014年9月初演(劇団桃唄309)の短編会話劇。
上演時間30分弱(初演時28分)。登場人物3名(女2男1)。1シーン。

↑こんな感じの内容です。
構造のかっちりした作品です。かなり執念深く伏線を編み込んだ記憶が。それもトリッキーなやつではなく、王道的なフォアシャドウイングの積み重ねでできています。なので戯曲の読解や構造分析、演技訓練、ワークショップのテキストなんかにもよさげです。

よろしければぜひ、ポチッとお願いします。お願いします。

久しぶりにΘέσπηςを更新(0.0.4 to 0.0.5)

Θέσπης(テスピス)を久しぶりに更新。
バージョンも0.0.4から0.0.5に上げた。

  • アップロードができなくなっていた不具合を修正、
  • ト書きの仕様変更。カスタマイザ(STEP3)に「ト書きの字下げ」の項目を追加し、字下げ幅を指定できるようにした。(デフォルト10em)

前者は、PHPのextensionsでfileinfoがいつの間にか切られていたのを修復しただけ。なんでオフに戻っているのかよくわからない。そういえば夏の終わり頃にサーバーメンテのお知らせが来たけど、その影響?

後者は、自分でΘέσπηςを使い続けてみて、あるといいなと思った機能。

以上、地味だけどわりと重要な更新でした。

スマホとか用のシンプルでアコースティックな着信音を28個つくった

あーもう! あーもう! 耐えられない!

スマホのメールやらハングアウトやらの着信音に電子音が混じっているのが耐えられない!

そういった音は、自力でなるべくアコースティック系のものに設定しています。が、種類が限界になってきました。
そういえば、私が某Lxxxを、サービスが始まったころにアカウントをつくって1ヶ月も立たずにアンインストした理由の半分はこれ。着信音がつらすぎたから。あの音、本当にダメ。

なので、Ableton Liveのインストゥルメントを使って、とりあえず28個ほど自作しました。
これくらいあれば当分は持つだろう……。

期間限定で劇団のサーバーにアップしておきます。
欲しい方はダウンロードして使ってください。

ダウンロードしたMP3の、スマホへの着信音の設定の仕方は……Googleなどで検索を。

サーバーの容量的に、置いとくのがきつくなってきたら消します。

今回は、トライアングル系、アゴゴ系、クロテイル系の3種類。打楽器です。
マリンバとかグロッケンシュピールとかの音でもなんか作ろうと思っていたけど、それはまたいずれ。

以下、ファイル名を右クリックしたりタップしたりすると、ダウンロード的なことができるはず。
ファイル名の下は、試聴用のプレイヤー。試聴って言ってもフルに聴けます。

では28種類、いってみよー!

続きを読む

ノートPC用のファン付き冷却台をつくった

暑いです。
そのせいか最近、愛用のノートPCがやけに熱い。
ファンが弱っているのかな。冷却グッズ買おうかな。
そういや姿勢良く打鍵するために、もう1cmくらいPCを高くしたらどうだろう、って思っていたんだよね。

というわけでノートPCの冷却台をアマゾンで物色してみました。でも、ファン無しのものが欲しかったのになかった。仕方ないのでただのアルミ板でも買うか、と思っていたところに偶然見つけたのがこれ。

ペット用のアルミ台。このDP-802ってのが、自分のノートPCにジャストサイズ。厚さも理想的。わんちゃんかわいいし、ポチッとな。

使ってみて、PCの熱さが改善されたかというと……まぁなんだ、気持ち? ちょっとだけ? 雰囲気?
多少軽減されたような?
吸熱はたしかに行われています。PCどかすと、このアルミすのこ、かなりのアチアチになっています。放熱力は、特にあるってわけなじゃし(あたりまえ)。でも蓄熱しているわけでもなし。満足か不満かどっち? って言えば、まぁ満足の方、かな?
というのが想です。
本来の用途ではありませんが。
気休めしたい! って方にはかなり良いと思います。

さて、数日使ってみてハッと気付きました。
これ、横にノートPC内蔵のCPUクーラー、挿せるのでは?

続きを読む

昭和歌謡、聴く?

劇団桃唄309公演『風が吹いた、帰ろう』(2016.5.25-29 座・高円寺1)では、広い時代を扱っています。観に来て!

戦前のシーンで一瞬だけ「ラジオからの音」っぽく流れる曲がこちら。

つくりました。
数日間のうちに曲と歌詞と譜面を製作。稽古場に持って行き、歌い手に渡す。翌日、もう歌えるというので稽古場で録音。その場で加工&データ化。どの日の晩に、soudcloudへアップ! はや!
でも数分も流れず、かつ台詞中は聴き取れない音量の予定なので、このスピードでつくるのが正しい気がします。

島ぐらし

歌: 竹田まどか
作詞・作曲: 長谷基弘

流れ流れて島ぐらし
故郷を捨てて名前を変えて
生まれ変わって またいつか
小さな花を咲かせたい

追われ追われて島ぐらし
あなたのぬくもり懐かしや
泣いて別れた 桟橋に
帰ってくるなと 波は寄せ

月日はたっても島ぐらし
世間冷たや冬の海
来ない春の日 待ちわびて
枯れてしおれた草一つ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
『島ぐらし』はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

2016/6/1 追記

この音楽データに対し、クリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスを付加しました。
非営利のものならば、著作権者表示をつけて自由に使えるライセンスです。

ハンセン病を知るための本を数冊

春だ、読書だ! 前回はkindle編でしたが、今回は紙の本編です。

ハンセン病関連の本は、たくさんあります。この病気のことに関心があるならば、片っ端から読むというのも一つの方法。絨毯爆撃派は、人に言われずともそうするはず。ぼくもそっち系。そして無理に買わずとも、全生園に併設された国立ハンセン病資料館の図書室も、お宝の山です。資料館ならば、今となっては買えない本や、療養所が発行している本・冊子も読める!

が、もっとライトな感覚で、とりあえず1、2冊パッと買ってパっと読んでみたい、という御仁も大勢いらっしゃると思います。

そんな方々に特にお勧めの、わりとすぐ読める系の本を2冊ほどご紹介したいと思います。

 

『知っていますか? ハンセン病と人権 一問一答』

基礎知識を得られる本です。ハンセン病とそれを巡る諸問題について包括的に概要が触れられており、しかも読みやすいです。概要と言っても国が出しているパンフよりはずっと深いです。
元患者の方々、諸問題について闘っている方々の目線で書かれているように思います。平易な言葉でおだやかな文体なのに、そういった方々の手触りや熱が感じられる瞬間がしばしばあるのが、劇作家的にはとてもスリリングです。

これを一通り読んでみて、興味が湧いたことがあったらさらに別の本を探して読む、というような道しるべ的な使い方ができると思います。というかぼく自身が、以前にそういう使い方をしていました。

今出ている最新のものは第3版です。旧版もまだ市場に出回っています。

 

『ハンセン病 日本と世界』

360頁越えのフルカラーの本です。写真も豊富。値段は2,500円ですが、この体裁と内容なら安いと思いました。元患者の方、芸能人、写真家、映画関係者、元患者さん向けの服をつくっている洋品屋さん、医療関係者、政治家、大学の先生などなど、バラエティに富んだ大勢の執筆陣。そしてこの本がすごいのは、たくさん記事があって、どれもその記事を書いた「一個人の視座」が明確であることです。これはもう、編集者がすごいんだと思う。
ハンセン病という膨大な負の歴史および現在の状況は、視線ごとにぜんぜん違う感じに見えてしまいます。色んな資料を調べていて、戸惑うことしきり。その意味で、この本のように沢山の目線を用意して全体像を描き、最終的に読者の視座をつくりあげていく、という方法は、すごく勉強になりました。

ある程度知識があった方が、深い楽しみを得られる本だと思います。入門書を読むとか、ウェブでもいいからなんらか知識を得てから読むのがオススメです。

 

というわけで、ハンセン病を知るための本を、2冊ほどご紹介しました。

まだまだ紹介したい本があるけれど、どんどんマニアック度が増しそうですし、アマゾンだの紀伊國屋だので検索すればいろいろ出てくるはずですし、この辺で。

おっと宣伝を。

劇団桃唄309公演『風が吹いた、帰ろう』
2016年5月25日(金)~29日(日) 座・高円寺1
詳細

書いて、演出します。ハンセン病をめぐるお話です。

kindleで読めるハンセン病関連の電子本

ごぶさたです。

ひっさびさのカフェ公演じゃない公演が近づいてきたので、放置状態だったブログを更新しようかな……と。

さて、自分は去年からkindleを使っていますが、慣れるまではちょっとかかった気が。慣れないうちにいきなり大作を読もうとすると、途中で挫折するかもって思った。

というわけで、kindleで読めるハンセン病関連の電子本のうち、お値段手頃で買いやすく、わりとすぐ読めてしまうものを3冊ほど紹介してみます。

まずはこれでしょう。

北条 民雄『いのちの初夜』

0円です。kindleアプリを入れればスマホでもいきなり読めるよ。
ハンセン病を知る前に読み、いろいろ詳しく知った後に読む、という読み方がオススメです。
短い小説ですが、構成がすごく緻密に感じます。そして魂を震わせる言葉・言葉・言葉。
あまりにも有名な、

あの人たちの『人間』はもう死んで亡びてしまったんです。ただ、生命だけがびくびくと生きているのです。

とか。

青空文庫にもあります。kindle版は、青空文庫版の電子化。

青空文庫 北条民雄『いのちの初夜』 図書カード | 本編

次は翻訳ものですが、これとか。

ジャック・ロンドン ハワイ短篇集

短編集です。648円。
最後の三つがハンセン病を題材にしたもの。具体的には、モロカイ島のハンセン病隔離施設をめぐる人物像、です。おそろしく読みやすく、コーヒー一杯飲む間に三編とも読めました。
『いのちの初夜』のような、当事者による鬼気迫る描写はないものの、ハワイの自然や風俗を交えながら第三者の目線で、絶望や不屈を描いていて、こういうエンターテイメントもアリなんだなぁと思いました。

ハンセン病を知るために読むと言うよりは、資料とかである程度、日本の隔離政策についての知識を仕入れてから読むのがオススメ。いろいろ気付いたり思ったりするはず。

最後に、

もういいかい~ハンセン病と三つの法律: ハンセン病問題と私たち

映画『もういいかい~ハンセン病と三つの法律』の完全シナリオと、寄稿文集。537円。
これもかなり読みやすかったです。寄稿文も含め、日本のハンセン病の近現代史を俯瞰できる感。
映画はまだ観ていないので、機会があればぜひ観たいです。近場で上映の機会があったら飛んでいくつもり。

以上、kindle本かつお手頃価格な本を3冊紹介しました。ハンセン病関連の本は、もっと重量級なのもkindleにあります。ただ重量級の本って、むしろ紙で欲しくなるのよね……。

あ、一応宣伝を。

劇団桃唄309公演『風が吹いた、帰ろう』
2016年5月25日(金)~29日(日) 座・高円寺1
詳細

書いて、演出します。

B6無地のバインダー用紙を自作した

ないっ、ないっ!
ネットのどこを探しても、マルマンのB6横型無地二穴リーフ(L202)がない!
例えばヨドバシ→ マルマン maruman L202 B6E リーフ2 無地

自分はこの用紙を、プロットを書いたり演出メモをとったりするのに使っている。激しく使っている。ストックもある。いろんなやり方を試したけれど、最終的にはいつもこの、マルマンのB6横型無地の用紙に落ち着く。
紙の厚さと良い、ペンや鉛筆の滑りやノリといい、使い勝手といい、なんかこう身体に馴染んでしまっている。

そろそろ紙がきれそうだなぁ、あと300枚かぁ……と思い、アマゾンだのなんだの、あちこち探して回って、どこも販売終了になっていることに気付いた。それが3月頃。
マルマンのページを見てみても、商品の掲示自体がない。おれパニック。まさか……。

震える手でマルマンに電話してみた。そしたら、5,6年前に生産中止で、ストックもないとのこと。やっぱり。
手元に買いだめがあったので気付かなかった。あと、去年くらいまでは街の小さい文具屋に行くとたまに置いてあることもあったので油断していた。あれは売れ残りだったのか。
これはもう自作するしかないかな、と思いマルマンの方に紙のスペックを伺った。ちょっと待ってください、と言って調べてくださった。質量75gの用紙と判明。

その後、細々とストックを使い続けていたのだが、なくなったらどうしよう、あわわ、という気持ちが邪魔をして、思い切った紙の使い方ができないのがイヤになってきた。なんでもかんでもガンガン書いて、何度も書き直して、いらんものはガンガン捨てて、に踏み切れない。足かせのようだ。

なので、いよいよ自作した。

まず用紙。75gのものを見つけられなかったので、コクヨの81.4gの「カラーコピー用」となっている用紙にした。70gの用紙もあったが、重めな方を選んだ。

コクヨ PPC用紙 カラーコピー用 B5 250枚 KB-F255

つくろうとしているのはB6サイズなので、これで500枚作れる。さしあたってはちょうどいい数だろう。使い勝手が悪かったら改良したいし。

そして印刷面のデザイン。元の、マルマン B6E L202を参考にしつつ、自分の使い方に合わせてカスタマイズさせた感じにした。汎用性よりもおれ専用性を、というコンセプトに基づいた結果、元のものよりシンプルになった。

紙が届き、印刷して、大型ペーパーカッターでカットカット。
できた。こうなった。

2015-0725_001

うひょー、よさげ。

ついでにディバイダーもつくった。いま使っているのがだいぶ傷んできていたので。
使用した用紙は、Nagatoyaの特厚口カラーペーパー。質量128g。耳の部分もつくるので、A4サイズ。

ナ-3419 Nagatoya カラーペーパー A4 特厚口 さくら 50枚パック〔0503419〕

もうちょっと厚い紙の方がいいかなぁとも思ったのだが、加工の手間も考えて、これにした。どんな厚さにしても、結局傷むわけだし、傷みがひどくなったら取り換えればいい。

2015-0725_002

大型ペーパーカッターでざっくり切り分けた後、こんな風にカット。変な形になっているのは、折り返して、傷みやすい耳部分を補強する作戦。
で、折り返して、

2015-0725_003

ほい、できた!
本当は何色か欲しいけど、それはさすがに贅沢だし、今後の課題だな。

バインダーにとじてみた。

2015-0725_004

ふ……ふふ……ふははははは!
かなりよさそう。
めくる感じ、ペンや鉛筆のノリ具合、愛用していた既製品とはちょっと違うけど、でも許容できる。たぶんすぐ違和感を感じなくなるだろう。

なぜここまでするの? ばかじゃないの?

という声があれば逆に問い返したい。なぜここまでやらないのか、と。

文具が好きな人ならぼくの焦りや満足感、わかってくれるはず。
マルマン L202 B6Eに依存していた皆さん、自作できますよ!

と、いうようなことを合間にやりつつ、公演の準備を進めております。

短編劇集 Vol.9 夏カフェ『冒険いろいろ』
詳細情報

ご予約はこちらから。
チケットボックス – ご予約窓口

すまん、戯曲の書き方講座、更新できるのはまだまだ先です。